
ペルソナ中心のUIデザイン

ここでやるのは、3つです。 15分もかかりません。
読む記事ではなく、手を動かす記事です。上から順に片付けてください。
このトレーニングは、1つの依頼を4セッション通して進めます。まずどれに取り組むか決めてください。
選択肢は3つです。
社内向けの本レビューサービス「BookShelf」の投稿体験を提案する、という依頼です。企画段階で、画面も仕様も何も決まっていません。
迷ったらこれを選んでください。 動画の解説もこの依頼で進むので、行き詰まったときに参照しやすいです。内容は次のセクションに載せています。
自分で考えているサービスやアプリがあれば、それでも進められます。
このトレーニングは考えた過程が残る形式なので、そのままポートフォリオの中身になります。「この機能を作りました」ではなく「この課題に対して、こう考えてこうしました」という見せ方ができます。
現場のプロジェクトでもかまいません。ただし1つだけ注意があります。
すでに決まっている仕様は、一度脇に置いてください。 今ある画面をなぞると、既存の答えを補強するだけになります。ユーザーの場面から考え直した結果、今の仕様と噛み合っていないことに気づく。それもこのトレーニングの収穫です。
自分がそのユーザーの気持ちを想像できるかで選んでください。
このトレーニングでは実際のユーザー調査をしません。仮説で進めます。だから、まったく知らない業界や職種のサービスを選ぶと、セッション1の行動フローで手が止まります。
用意している依頼の中身です。自分の題材で進める人は、ここは読み飛ばして次に進んでください。
🏠状況
あなたが働いているのは、社員20名ほどのデザイン会社です。スタートアップに特化して、プロダクトのUI/UXデザインとグロース支援をやっています。
社員はデザイナーが中心ですが、エンジニアやディレクターもいます。案件ごとに2〜4人のチームに分かれ、それぞれ別のクライアント先に入って動いています。働き方は8割リモート中心で、全員が集まるのは月1回の全社会だけです。
会社的には、チームを跨いだ会話が減っているのと、プロジェクト外の知見交換も兼ねて、社内向けの本レビューサービス「BookShelf」の企画が新人に渡りました。
これはリモートでもお互いの知見が流れるようにしたい、チームをまたいだ会話を増やしたい、という発想から始まりました。社員が本についてレビューや感想・考えを投稿し、他のメンバーがそれを読んだりコメントしたりできます。
あなたはこのプロジェクトのデザイナーです。まだ企画段階で、画面も仕様も何も決まっていません。
👉上司からの依頼
ある日、上司からこう依頼されました。
「BookShelfは、まず投稿が生まれることが大切です。でも正直、このままだと誰も投稿しない気がしていて。何が引っかかっているのか、それに対する体験の方向性と具体案を提案してほしい。最初の会議の叩き台がほしいんだ。」
現時点では、サービスの画面や具体的な仕様は決まっていません。
1. ユーザーと利用シナリオ
対象ユーザーを考え、誰がいつどのような状況で使うのかを設定してください。
2. 方向性
どのような体験を実現するUIにするのかの背景を、仮説で考えてください。
3. 具体プロトタイプ
方向性を体験できるアイデアを作成してください。最低限、以下の流れがわかるようにしてください。
全部で12時間かかります。セッションごとの目安はこうです。
| セッション | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 1 | 課題と障壁を抽出する | 1.5時間 |
| 2 | 理想体験をプロトタイピングする | 6時間 |
| 3 | ペルソナでアウトプットをチェックする | 1時間 |
| 4 | 提案にまとめる | 3.5時間 |
カレンダーを開いて、実際に時間を置いてください。 「空いたときにやる」だと、まず進みません。
2週間で終える場合
3週間かける場合
セッション2が6時間あるので、ここは2回に分けるのが現実的です。アイデアを3つに分けるところまででいったん区切ると、切りがいいです。
途中で1週間以上空けないでください。
1つの依頼を通して育てる形式なので、間が空くと前回考えたことを思い出すところから始まります。30分ずつでもいいので、間を空けないほうが結果的に早く終わります。
3つ終わったら、セッション1に進んでください。
動画ではFigJamとFigmaを使います。プロトタイプはAIでプロトタイピングする方法を紹介しますが、Figmaで作ってもかまいません。Low-Fiで進めるので、素材やデザインシステムを用意する必要はありません。
このトレーニングは、正解を当てるものではありません。 課題の見方も、アイデアの出し方も、やってみて「違ったな」と気づきながら精度を上げていく形式です。セッション3で必ず前に戻ることになります。
だから、最初から完璧に決めようとしなくて大丈夫です。 依頼を選んだら、そのまま始めてください。