📝 はじめに:なぜ“構造リサーチ”が必要なのか?
UIデザイン初心者の多くは、UIを見る量そのものが圧倒的に足りていません。
- 触ったWebサービスが少ない
- UIパターンの知識が蓄積されていない
- 他分野の優れたUIに出会う機会がない
この「経験不足」が、UIの引き出しの少なさ と 発想の狭さ につながります。
類似サービスのリサーチ(前回のクエスト)で“分野の普通” を押さえたとしても、それだけではUIが似通ってしまい、発想が広がりません。ただ構造で調べるってコンポーネントも詳しくないのに、むずかしいですよね。
ここでAIが力を発揮します。
AIは、あなたが知らない世界中のサービスの中から「その構造が得意なサービス」 を瞬時に提示してくれます。
分野を超えて「構造の優れたUI」に出会える。これが構造リサーチの価値です。
■ UI構造別のリサーチとは?
UIを大きく3つに分け、構造そのものに着目して調べる方法 です。
UIは次の3要素で成り立っています。
- コンテンツ構造(情報をどう見せるか)
- ナビゲーション構造(ユーザーをどう導くか)
- アクション構造(操作をどう扱うか)
同じ分野のサービスだけで調べると、どうしても似た形のUIしか見つかりません。
しかし構造で見れば、まったく違う分野の優れたUIから学ぶことができます。
🎯 目的
- UIのアイデアを“分野を超えて”広げる
- 本質的に優れた”ふつう”のUIパターンに触れる
- UIパターンの知識を高める
📝 概要
構造リサーチでは、「3構造それぞれの構造」ごとに、サービスやUIで必要な役割に使えそうなUIパターンをリサーチしていきます。
構造ごとに見るので、作る予定のサービス以外からインスピレーションを得ることができます。
AIには構造ごとに作るUIでやりたいことを伝えつつ、そのUIパターンが使われているサービスのリサーチを伝えることで、その構造が優れたサービス を分野横断で提案してもらいます。
🚦 進め方(4ステップ)
- リサーチしたい構造を順番に1つずつ決める
- AIに「その構造が得意なサービス」をリサーチしてもらう
- 実際に使って構造の意図を観察する
- スクショ&比較で気づきを言語化する
■ 実施の流れ(詳細)
STEP1:リサーチしたい構造を1つ決める
3構造ごとに1つずつ決めて、進めていきます。全部やろうとせず、1つに絞るのがコツです。
AIは作業を細かく依頼すればするほど性能を引き出すことができます。
STEP2:AIに“構造が得意なサービスリサーチ”を依頼する
ポイントは以下の3つを伝えることです
- 何を制作中なのか
- その制作中の画面で”ユーザーがやりたいこと”やその”優先度”などはどうなのか
- その構造の役割は何なのかを伝えることです。
たとえば
「〜〜サービスのXXX画面/XXX機能のUIを考えています。この画面の”ナビゲーション構造”に合うUIパターンをリサーチしたいです。このサービスや画面の役割を考えたときにナビゲーション構造の役割が似ている、参考になる、世界で広く使われている実際に利用できるサービスを教えてください。」
STEP3:実際に使って構造を体験する
出してくれたサービスを実際に利用します。UIデザイナーは絵描きではありません。
体験設計者です。実際に自分で体験していきましょう。
- どの場面でそのUI構造が使われているか
- クリック後にどう遷移するか
- 情報はどのように整理されているか
- その構造は何の課題を解決しているか
- なぜその位置・あの形なのか
構造リサーチではUIの“役割”への理解が深まります。
STEP4:スクショを撮り、類似サービスとの“比較”で学びを深める
- スクショ
- 良いと思った理由
- その構造が機能する背景
- 自分の要件と照らしたときの相性
の両方が見えるようになります。
これがUI思考を鍛える一番の近道です。
🌟 まとめ:構造リサーチでUIの“引き出し”を広げよう
構造リサーチは、UIを形ではなく 「役割」 から理解するための方法です。初心者が陥りやすい「経験不足による発想の狭さ」を解消し、分野を超えて優れたUIに出会えるようになる学習アプローチです。
- UIを3つの構造(コンテンツ・ナビゲーション・アクション)に分解して考える視点 が手に入った
- 類似サービスだけでは得られない、分野横断のアイデア にアクセスできる
- AIを使えば、初心者でも その構造が優れた世界中のUI を短時間でリサーチできる
- 実際に自分で触り、比較し、記録することで UIの「役割理解」 が深まる
- 類似サービスの“普通”と、構造リサーチの“最適解”を比較でき、UI判断力が強化される
構造リサーチは、迷わずUIを考えるための 「地図」 を広げてくれる学び方です。
次のクエストでは、ここで得た視点を使いながら AIと協力してUIプロトタイプを形にする実践工程 に進みます。
