
AIでUIスタイリング入門
トークンが揃ったら、次は コンポーネント の抽出です。ボタン、カード、メニュー、アバターなど、再利用される部品をAIに整理してもらいます。
プロンプトの前半はトークンと同じ。前回作った `token.json` を参照させて、「トークンからコンポーネントへつなぐ」形で指示します。 タスクは「再利用される部品を5から15個識別してJSONで出力」。トークンを参照したコンポーネントが組まれるので、上下のつながりが見える状態になります。
ここで重要な視点が バリアンツ(variants)です。
バリアンツは「同じ種類のコンポーネントで、パターンが分かれているもの」をまとめる概念。たとえばボタンなら、プライマリー / セカンダリー / ターシャリーといった種類別。サイズなら、small / medium / largeといった寸法別。
これらを別々のコンポーネントとして扱うんじゃなく、ひとつのボタンの中のバリエーション として整理する。動画では「ルー大柴かお前は」と笑いながらreusableの概念を解説していますが、本質は「同じものはまとめる」というシンプルな話です。
ここで実例として、AIが返してきた結果が バリアンツになっていない ケースが出てきます。ボタンがプライマリー、セカンダリー、アイコンと別々のコンポーネントとして並んでいる状態。
「これってバリアンツになってる?」と質問すると、AIは「ルール違反です」と認めて修正案を返してきます。
この瞬間が AIとの付き合い方の核心 です。AIが正しいとは限らない。自分に知識があるからこそ、結果を疑って「これおかしくない?」と聞ける。だからこそAIを古文(顧問)として雇い、最終判断は自分でする姿勢が要ります。
コンポーネントの次は ブロック です。
ブロックは「コンポーネントを組み合わせて作る、ページ内で意味的にまとまった構造単位」のこと。ヘッダー、グローバルナビ、リクエストカードのテーブル領域などが該当します。
ブロックには線が引いてあるわけじゃないので、目に見えにくい単位です。動画では「真ん中でちゃんとブロックの中に入ってるけど、こういう目線って初心者ほど持ってない」と話しています。
実装したりオートレイアウトを組んだりすると徐々に身につくものですが、いきなりは難しい。だからこそAIに整理させて、「こういう捉え方ができますよ」を意味ごとに見せてもらう のが効きます。
プロンプトはコンポーネントとほぼ同じ。「ブロックとは:コンポーネントを組み合わせた、意味的にまとまった構造単位」と定義を渡して、同じパターンBのデザインで抽出させます。
こういう作業は トークンを結構消費 します。Claude CodeやCursorなど自分が使っているツールの プランやトークンリセットのタイミング を把握しておくとお得。
おすすめの運用は 作業の片手間 or 夜寝る前に投げておく こと。 ステップ1〜4のプロンプトを全部投げて「順番にやってくれていいよ、確認はあとでまとめて」とやれば、寝てる間にバッと進めてくれる。朝起きてチェックする運用です。
精度は多少下がるかもしれませんが、待ち時間をスキップできるのは大きい。
トークン・コンポーネント・ブロックが揃いました。次は最後のステップ、これらを 分析一覧ページとしてまとめる 工程です。AIへの「最小限を問う」コツと、結果の見方も紹介します。